死んだ弟の影を抱えながら生きる少女・ユエは、満月の夜、墓場で彼と再会する。
それは過去に重なる存在──死んだ弟に似た顔を持ち、けれど、すべてを奪うのではなく
「すべてを与えたい」と願う少年・レイだった。
砕けた墓標、冷たい風、語られぬ哀しみの中で、
ふたりは互いに「死者」と「生者」の境界を越えていく。
かつて死に憧れたユエ。
いま、生を捧げたいと願うレイ。
その夜、ユエのなかで何かが崩れ、そして──灯った。
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第 6話 『夜に、君を照らす』