✞ Ia 님
死んだ弟の影を抱えながら生きる少女・ユエは、満月の夜、墓場で彼と再会する。それは過去に重なる存在──死んだ弟に似た顔を持ち、けれど、すべてを奪うのではなく「すべてを与えたい」と願う少年・レイだった。
砕けた墓標、冷たい風、語られぬ哀しみの中で、ふたりは互いに「死者」と「生者」の境界を越えていく。
かつて死に憧れたユエ。いま、生を捧げたいと願うレイ。その夜、ユエのなかで何かが崩れ、そして──灯った。
視聴の際はご自身のご判断でご注意ください。