身体が触れ合えば、心までほどけるわけじゃない。
重ねたのは、言葉では言えない寂しさと――離れたくないという、願い。
初めて素肌に触れた夜。
どちらが求めたのか、もう分からない。
静かに絡んだ視線の奥に、誰にも見せたことのない「本音」が滲んでいた。
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第9話 『温もりに沈む夜』